2008年8月16日土曜日

たけくらべ。

◇2008年08月13日

お盆休みな感じで、福井高専な同級生の林檎商人さんが帰省され、”13日にたけくらべ山に登る予定”だというので、同行することにしてみました。

話を聞いた時は、学校のオリエンテーション程度の行程なんだろーなと思ってたんですが・・・彼に準備物を聞いても、長ズボンに”半袖”くらいで、あと水と弁当、タオルがあればいい位の話だったし、たかだか1000Mの山さ。

・・・死ぬかとオモタ。

 

AM09:30

久しぶりに林檎商人の家に行くのに、”家の場所何処だっけ?”なーんてアクシデントに遭遇しながらも、彼の家に到着。

彼は家から歩いてきて、わたしの車に乗車・・・

「あれ、2台の車で行くんじゃなかったっけ?」

「ちょっと家の用事で使えなくなった。」

・・・。荷物掃除して助手席空けといて良かったよ。

 

龍ヶ鼻ダムの登山口に向かう。

沢を走りながら、R156を思い出したり。

あー、今年も8月は雛見沢行けなさそう。

「この歌、どこかで聴いたことあるなぁ」

「ハルヒだよ」

 

AM09:50

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登山口を見て、覚りました・・・この道は、半袖で登るような道じゃない!ぜーったい、何かの虫に刺される!

念のため準備していた長袖のジャージを着て、麦藁帽子を被り、農民ルックに変身。

「以前は北丈競山の山頂まで行ったから、今回は北丈競山の山頂を越えて、南丈競山の山頂の山小屋まで行きたいんだ。」

しかしこの後、彼が”北丈競山の山頂まで登った”と思い込んでいただけで、実は中腹の少し開けた場所までしか登っていなかった事が発覚するのでありました 。

 

 

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「あ、入山届け書くの忘れた。」

「入山届け?」

「遭難とかしたときの為に、名前を書くんだ。登山口の電話ボックスみたいなやつ、あそこで書くんだな。」

・・・つまりは、遭難の可能性がある程度に、厳しい山道ってことか。

 

 

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山道の所々に、素敵な蜘蛛の巣が張り巡らされていたので、ステッキを持っていた林檎商人に切込隊長をして頂いた。

「うわっ、また蜘蛛の巣に引っかかった。日陰だと見えない。」

「ひゃー。一段落したら、すべて焼き払ってやる!」

蜘蛛の巣を顔面に受けても怯まない林檎商人。すごいねぇ。

 

 

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「あ、いのししが!」

「どこっすか!」

「道を横切って、あっちに行った。」

ガサゴソガサゴソ音がする・・・ウリボウがいたらしい。

哲翁もなんか動物見たいなーと思いながら歩いてましたが、結局見れたのは、小鹿の頭蓋骨だけでした。

 

 

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山の稜線を伝う道に入り、開けた場所に出た。林檎商人は、以前ここまで来たらしい。坂井平野が一望できる。

「前は、ここで沢山の人が休憩していたんだけど、一人もいないな。」

「前に登ったのって、いつの話?」

「ゴールデンウィークだったかな。残雪なんかがあったかな。」

「ゴールデンウィークぐらいだったら登山日和だからねぇ。しかも今、夏だし、お盆だし、こんな時期に誰も山なんか登らないよ♪」

 

 

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当初は、ここが北丈競山山頂で、写真の真ん中に映る低い山が南丈競山だと考えていたのだが、実は、写真左側の身切れている山が北丈競山で、写真の中央上部にそびえているのが南丈競山なんだそうです。

 

 

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何とか北丈競山の山頂くらいは制覇したいと、山道を急ぐが、山道の傾斜もきつくなる。

しかも、自分の背丈ほどもある笹や草が密集。

「なんだ、このトゲトゲのつぼみは。」

「アザミじゃなかったっけ。」

「いてて、腕に引っかかったぞ。」

「絶対に”半袖で登る”なんて間違ってるよ♪」

 

◇PM12:30

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急斜面の途中で視界が開けた。時刻は12:30。

時間的にも体力的にも飲料水量的にも限界を覚ったわれわれは、ここで丈競山の登頂を断念した。

林檎商人さんは、もってきたおにぎりを食べると言うが、哲翁はそんな気力も無かったので、彼が持っていた氷砂糖を戴いてみることにした。

程なく口の中がからからに・・・。

仕方なく最後の飲料、200mlの凍ったアクエリアスの封印を解く。

しかし、飲料を700mlしか持ってこなかったのは失敗だったなぁ。

運動中は水分摂取量を制限したほうがいいかなとか思って持ってこなかったのだが、仕事中に無冷房の工場で製品試験をしているとき、2時間ごとに500ml消費する哲翁が、1日かかる山登りで水分摂取を700mlに抑えられる訳が無かったのだ♪あはははは。

ちなみに、林檎商人氏は2L背負ってました。

 

◇13:00

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眼下に広がる坂井平野や加賀の盆地を眺めつつ、下山を始める。

龍ヶ鼻ダムも見える。

・・・嗚呼、あそこまで下るんだなぁ。

 

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登山時と違い、足元を見ながら滑らないように場所を選んで足を置いていく。

自分の体重を支えながら、適度に力を抜きつつ降りていく作業は、疲れた足に追い討ちをかける。

筋肉がプルプル震えています。

そんな足元に、クワガタを見つけたり。

 

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北丈競山には、旧登山口と新登山口があり、中腹で合流している。

  「確かねぇ、旧登山道のほうに、水場があったんだよ。帰りは、旧登山道のほうに行ってみよう」

「水場か♪それは良いねぇ。」

その後、旧登山道に入って水場の前に着いたところで、水の流れが無く、小さな水溜りしかない姿を見て、愕然とする。

「まじですかぁ!」

「おかしいなぁ。前に来たときは水が流れていたんだけどなぁ。」

「この突き出したペットボトルの行方を、どうしてくれる♪」

 

◇15:30

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湖面が見える場所に出た。間もなくこの登山も終了である。

「ダムの管理事務所のところに、自動販売機とかあるの?」

「あった。と思う。あった。」

「よーし。たらふく飲みまくってやる♪」

かくして、管理事務所に自動販売機は存在し、林檎商人は

「こういう疲れたときは、コーラが美味いんだ」

といってコーラを。

哲翁は、ファンタグレープだけでは飽き足らず、お茶をもう1本買って、帰路についたのでありました。

 

◇16:30 自宅にて

「あんた早よ、舟作んねま!」

さて、精霊舟作るか。

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