2009年12月30日水曜日

渋温泉で湯巡り。

そう言えば、高専カンファレンスでも出ていたサマーウォーズ巡礼も、いつかやらんといかんのう。
夏ぐらいにもう1回長野あたりでどうでしょう・・・なんちゃって。

さて、長野高専から走って飛び乗ったのは、信州中野行きの普通電車。
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信州中野から湯田中行きの電車に乗り換えて、駅まで旅館の方が迎えに来てくださる予定だったのですが、まさかのアナウンス。

『車両故障のため、湯田中行きの電車は運転を見合わせております。』
雪で動かないならともかく”車両故障”とは・・・。

そんなわけで、宿のご飯の時間もあるので、電車を取りやめてタクシーに。
駅を出ると、すぐにタクシーの営業所があったものの、車は無い様子で・・・。
『あらー、車両故障で止まってるんですかぁ。』
『そうらしいです。』
『どうやらそれでタクシーを使うお客さんが増えたみたいで、今車が出払ってるんですよ。しばらくそちらで座ってお待ちください。』

しばらくすると、1台のタクシーが戻ってきた。
『道が悪くてね、いつもより少し時間が掛かるかもしれません。』

そういって、エンジンをふかすと、タイヤはキュルキュルとスリップし、タクシーはお尻を振りながら発進する。路面がつるつるのようだ。
なんとかつるつるスリップしながら駅前を後にし、塩カルの撒かれた大きな道へ出てしばらく行くと温泉街が見えてきた。
どうやらここが渋温泉だ。
『温泉内は、道路の下にお湯を通してましてね。いやーほっとします。』

しばらく走ると、今日の宿『初の湯』に到着。
とりあえず食事前に旅館のお風呂に。
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渋の温泉は熱い!っていう話だったので、湯にゆっくり足を入れてみたところ・・・ちょっとぬるいかなぁ。
温泉の注ぎ口のところに湯量を調節する蓋(木っ端)が置いてあり、この蓋で湯の流れる溝を遮る量を調整することで湯船の温度を調節しているのですが、宿の人が気遣ってぬるめにしてくれたようです。
しかし、哲翁は多少熱いほうが好きなので、後でまた入る時のために木っ端を外して上がったのでした。

さて食事。
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ふむ、やはり海産物が多い温泉津に比べると、見劣りしてしまいますが、ニジマスの刺身はおいしいかった。
あと、あたたかい蕎麦団子鍋。
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『洋風の茶碗蒸しです。』
と茶碗蒸しを頂いたのですが、こちらは哲翁はいまひとつ物足りなかったなぁ。やっぱり”ぎんなん”が無いとしまりがないというか深みがないというか。
あ、ぎんなん互換の洋風食材がありましたよね。
アボカドを加えてみてはいかがでしょう?
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一通りのメニューを頂いて、時刻は20時30分。
さて、湯を巡るぞ!
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タオルを持ってロビーへ行くと、宿の方が『九番湯がお勧めです!』と教えてくれた。
目の前に『一番湯:初湯』があるのに、九番湯を勧めるのはこれいかに?とも思ったが、せっかくのご好意なので九番へ向かう。

渋温泉には九つの外湯があり、渋温泉の民宿・宿に泊まったものだけに、外湯の扉を開ける共通キーが貸与される。
九番は鉄の香りがする湯で、確かになかなか良い湯でした。湯船も広いし。
しかし、ここがお勧めに値する良い湯かどうかは九つの湯を全て巡るまで判らないってことですよね。
湯からあがって時計を見ると21時過ぎ。
ちょっと大変なことに気がついた。
外湯って、22時までしか開いてないらしいんですよね。
明日の朝はゆっくりしたいので、”宿の川下側にある1・2・3番湯だけ朝入る”ように計画すると、川上側の4番~8番の5つの湯に、あと一時間で!
入れってかッ!

外湯1箇所につき、移動含め12分で!

湯に浸かって数分で上がると言うのは、なかなかつらいね。
あ、この建物は、”千と千尋の神隠し”の湯屋のモデルらしい。
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いや~、この渋温泉の旅情と言うか風情は、とても良い感じですね。

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今晩最後は六番湯へ。
ここはちょっと、念入りに入っておきましょう。
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何とか1・2・3番湯以外のお風呂を今晩中に制覇した。
ふぅ。
湯が熱かったのか走り回ったからか判らんがポカポカだ。
・・・いやぁ、立派なツララで。
雰囲気はいいけど、刺さったら死にそうだなぁ。
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それにしても、長野の宿はみんな”布団とこたつを連結する”のでしょうか。
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教訓としては、温泉津といい渋温泉といい、温泉宿には夕方16時くらいにはチェックインするべきだな。
あんまり遅いとゆっくり出来ない・・・ってことが判ってきた。




2009年12月20日 朝6時
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残り三つの湯を無事回った後、薬師堂へ登ってみた。
今日も良い天気だ。
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時間が少しあったので、調子に乗って、番外湯の信玄釜風呂に行ってみたのだが、老朽化で休業中・・・orz
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少し高台で景色はいいんだけど、寒くなっちまった。宿で湯に入ろう。
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そしてこの後、宿の恐ろしく熱い湯に驚愕し、昨日木っ端を取り外してしまったことを後悔したのでありました。

食事の後、最後に記念に薬師堂で御朱印を頂く。
『おはようございます。薬師堂の御朱印はこちらでよろしかったですか?』
『あら~、若いのにご苦労様です。』
『ワンッワンッ!』
御朱印帖を見たお婆さんに、どうぞどうぞと玄関に招き入れられてしまった。
小さなヨークシャーテリアみたいな犬も出迎えてくれた。
『いまお茶をお持ちしますねぇ。あ、このお菓子をどうぞ。』
というと、大きな犬の写真と納骨袋らしきものが置いてある祭壇からお供え物をちょいとつまんでお盆の皿の上に差し出された・・・まぁ・・・ね。
『あらぁ、福井からいらしたんですか。ここのお寺はねぇ、永平寺の宗派と同じなんですよぉ。』
『へぇ、曹洞宗なんですか。』
しばらく犬と戯れているとようやく御朱印が書きあがり、挨拶をして寺をでる。
それから宿の主人に湯田中駅まで送ってもらった。
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ミスタービーン張りに子連れの親子と先頭座席の奪い合いをしようと思ったが、気分がいいので譲ってあげる。和譲ですよ和譲♪
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信濃吉田手前で、長野高専の情報棟が見えた。
さいならだ。

長野駅で直江津行きの電車に乗り換える。
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隣のオレンジラインな車両は、天竜峡行きだそうな。
名前が”快速 みすず”だって。
ホントに高遠とかあのあたりの人って”みすず”が大好きね。
みすず 
まぁ、長野県民だしな。

長野駅を出発。
林檎畑が広がる。これが豊野か。・・・あの山は森林限界かね?
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さて、だんだんと日本海側の天気に。妙高高原通過。
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直江津で北陸本線に乗り換え。
電車も見慣れたブルーラインに。
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うーん・・・日本海だ・・・乃絵が好きだ。
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富山駅を過ぎて、呉羽で女学生さん大量乗車。
これが普通列車の醍醐味ってあqwせdrftfgyふじこklp;

雪景色を眺めながら、前に座った2人の学生さんの話をなんとなしに聞く。
『家にネイリストとかいたら良いよねぇ。』
『私はエステティシャンがいい。』
『専属でいっぱいいたら良いなぁ。あれ、なんだっけ、整体師とか。』
『それにスタイリストでしょ。あとなんかあるかな。』
『あとね・・・キャバ嬢!』
(キャバ嬢?どゆこと?)
『キャバ嬢?なんかいいことあるの?』
『いや、わかんないけど。』
(こいつらノリで話してやがる。)
心の中で野田ミキと友兼と命名した彼女らは、いろんな面白い話をして、高岡駅で降りていった。
・・・さっぱりだ。


そんな旅を終えた翌日から出張で、忍野村の黄色い工場へ研修に。
近くのスーパーに買出しに行った時にパチリと。
こんな晴天の富士を見たのは初めてだ。(夕刻です)
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毎日雄大な富士山が見えると期待していたのですが、研修所は富士山に近すぎて逆に見えないという・・・。
研修が終わって仕事納めも終わり、true tears BDの入金も済んで、・・・コミケ行くとか言ってたんですが、そんな戯言は叶うはずも無く・・・正月準備だ。

一気に上昇中の検索ワードが、あの井波彫刻の神様の祀り方について。
井波の皆様、天神様の祀り方等の解説ページを作って戴けますと、喜ぶ方がたくさんいると思いますよ。

合掌。

2009年12月27日日曜日

高専カンファレンスin長野のバカな思い出③

茅野を出発して一時間ほどで松本に着き、長野行きの列車に乗り換える。
いつもながら、この松本駅の『まつもとぉ~』っていうアナウンスのイントネーションが面白いと言うか印象的です。
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しばらくは景色を眺めておったのですが、いつのまにかコクリコクリと寝てしまったようで。

ガクンッ!というモーターの減速で目を覚ますと窓の外は真っ白な雪の壁。

その雪の壁が、だんだん低くなり・・・美しい山並みが♪
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眺めを楽しんでいると、また雪の壁が高さを増し始め、一面真っ白に。

『まもなく、”おばすて”です。』

(こんなところに捨てられたらたまったもんじゃねぇなぁ。)
そんなことを考えながら雪を眺めていると、駅構内に滑り込むとともに視界が開けて、ちらほらと『おお!』という声が聞こえた。

すげぇ・・・あれが長野市かぁ♪

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特急待ちの長めの停車の間、みんな携帯でぱちりと撮影している。

『次は”かむり”・・・失礼しました。次は”いなりやま”です。』

特急が通過した気配が無かったけども?
それ以前に、進行方向を言い間違えるってw

とか思ってたら列車は今までとは逆方向に進み始める。
・・・ほあぁ?

”スイッチバックを行います”とのアナウンスが流れる。
へぇ~こんな面白い路線だったのか篠ノ井線って。

篠ノ井を過ぎてまもなく長野に到着。
本当は三才駅まで電車で行って歩こうと思っていたのですが、よく見たら乗り継ぎまでに1時間くらいあったので、長野駅周辺の咲ポイントを見て、バスに乗って高専へ行くことにした。
時間は有効に使わなければ。


21世紀・・・世界の麻雀競技人口は・・・
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まぁ、駅出て直ぐですよね。

バス乗り場でバスを待つ。
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どうやらこのバスのようだ。
高専生らしい・・・微妙に歳食ってるくさいのに子供じみた人々が乗っていったので間違いない!

バスの中で昼食のパンを食す。
林檎商人さんから着信があったが、食事中なのでパスッた。

『次は高専前・・・』

怪しい集団がぞろぞろとバスを降りる。哲翁を含めてね。
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林檎商人さんに電話する。
『もう会場にいるん?場所どこ?』
『さぁ、会場にいるけど・・・わからないなぁ。5階に会場がある。』
『5階かぁ。茶色い建物?』
『うーん、分からない。ああ、大きな雪だるまがあったな。』
『ゆきだるまかぁ。探してみるっす。』

たぶんあの高いのだと思うんだが。
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あ、雪だるまもあるし間違いなさそう。
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林檎商人さんから、事前登録無しの飛び入りでも参加できると聞いていたので、そんな感じで受付を済ませて入場。
林檎商人さんは新幹線できたらしい。やっぱ、東京は中央駅ですね。
既に発表材料は作ってあるらしく、スタッフに渡してあるらしいのだが、緊張している様子。周りの皆さんも、カタカタとパワポらしきもので資料を・・・今作ってる?

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高専カンファレンスin長野の開催時間となり、オープニング映像が流される。
みんなこういうの好きなんですね。

校長先生が挨拶をされた。高専の周りの変化・・・すごいですね。
あたり一面の畑だったのに、ついに新幹線も走り・・・。
よく考えてみれば、この新幹線が北陸まで延伸するんだよね・・・。
福井高専の横にも新幹線来るんかねぇ?

基調講演はロボカップジュニアの世界大会行ってきましたってことで。
こういうのやってみたかったねぇ。
哲翁はこのところマイコンに触れ始めたので(Arduino2009)いろいろと面白い話を聞くことができて感動です。
そう言えば、iPod touchはマイコンと何で通信しとるんじゃろか。
ジャイルブレイクしてUSBなのかな。Wifiって感じには見えなかったけど。
モジュール化してバスでつなぐとかすごいね。
さながら三菱やキーエンスの電源カード、CPUカード、DI、DO、位置決めコントローラにサーボアンプっていうつなぎ方まんまな感じで、そのままPLCとか設計できちゃいそうね。
1から回路を起こしてやるって楽しいだろうなぁ。
哲翁は、残念ながら近藤科学のサーボコントローラを買う予定です。とりあえず進めないとモチベーションがね・・・。

しかし、蘇州でもそんな大会が開かれていたとはねぇ。
うむ、CANAAN探訪計画の際に、少し考慮しておきましょう。

それからいろんな興味深い発表を聞く。
ブラウン運動と為替レートとか、なかなか面白い。
レンホウこわい。
MACのグラファーとかLinuxの話とか。
なるほど、Twitterで世界が良い方向に動く・・・か。

さてLTが始まり、とうとう林檎商人さんの発表に。
数日前に彼から”資料が全部福井の実家にあって、記憶がつながらない”ってことだったので、少なからず、哲翁の持っている資料を送らせてもらいました。

実行予定プラン
旅程原案

学校提出用の良い子プラン
旅程表(提出用フェイク)

現地解散と言いつつ、行動プランは学校に事前に報告しておくシステムだった気がします。

スライドに表示された”訪れた場所の写真”は、多分彼が集めたものだが、なんか懐かしいというか、いろいろ思い出してしまって。
ただ、この思い出で”在学生は多少無茶すると面白いよ”ってことでまとめられてたんですが、結構無茶せず無難な方法を選んでる気がするんですが、林檎商人さんどうでしょう?

家で資料を漁っていて見つけたのが、当時使わなかった宮崎空港から関空までの航空チケット・・・未使用。
つまり相手がロケットの発射なので、一応良い子プランに従って福井で航空チケットだけは購入してるんですよね。
ちなみにLTにある”宮崎で1名脱落”したのは、出雲旅行に行った”つくばの博士”のことです。そういうことです。
普通は学術に励んだほうがいいよ?
そんな感じで、博士にチケットを託していれば全額返金してもらえたのに、持っていってしまったので返金期限すぎちゃったんですよね・・・ってのを思い出した。
今見ても結構な金額を投資していて、”お年玉ってすげーな”ってオモタ。

あと、当時まだ珍しい携帯電話を持っていってたんですよね。
それにSharpのザウルスMI-506DCでネット情報の検索も行っていた気がします。超ハイテク旅行です。情報のほうが全く整備されてなくて使えなかった気がしますけどね。

今なら携帯持って家族に無事を伝えたり、iモードとGPSで周辺検索からルート案内もできるし、鉄道の一番早いルート検索に”駅に電話して確認”とかしなくていいし、今の在学生だったら苦でもないでしょうね。
その代わり、『学生が音信不通で欠席』というのはやり難いかな。

とはいえ、いろんな人に出会えたのは面白かったな。
鹿児島でコインランドリーに向かっている時に、パチンコ屋から出てきたおばちゃんに語られたのは良い思い出だ。
『お兄さんどこから来たの?』
『(おにいさんて俺のことか?周りに誰も居ないし。)北陸の福井から?』
『おお、遠いところからきたねぇ。』
『ええ、まぁ。』
『・・・。』
『・・・。』
『お兄さん、パチンコはするんか?』
『いや、しません。』
『そのほうがええ、昔は楽しませてくれたけどなぁ、いまのパチンコ屋さんはこんなばあさん相手でもぜんぜん遊ばせてくれん。』
『ああ、なるほど。なんか分かります。』
『お兄さんは、パチンコしたらあかんよ。』
『わかりました。』
『それじゃ、気をつけてな。』
『お、お元気で。さようなら。』

旅から帰って数日たったある日、寮の食堂で朝食を食べながら、NHKニュースでおりひめ・ひこぼし・TRIMMの打上成功のニュースを見たときは、なんかすがすがしい気分だったのを覚えています。
長い旅がやっと終わったっていう感じ?

高専の先生方、決して修学旅行費をくすねたりしないであげてくださいね。
確実に思い出の1ページになる大切なイベントなんですから!

さて、全ての発表・LTが終わり記念写真をとった後、懇親会には出席せず林檎商人に別れを告げて、渋温泉へ!
『そうか、忘年会には行かないのか。』
『じゃあね。また八戸で発表を聞かせてもらうよ。』
『うん、それじゃぁ。』

カンファレンスの閉会が遅れ、既に時刻は17時近く。
予定では”長野電鉄の信濃吉田駅まで歩いていく”って感じだったんですが、荷物持って猛ダッシュ!
なんとか信州中野行きの電車に飛び乗ったのでした。

ここで、高専カンファレンスの日記とは一旦切りますかね。
次回はタイトル変えましょう。


>追記
12月21日の週はずっと出張だったのですが、True Tears BDの振込み用紙がどうやら届かなかったようです。
ほあぁ?
仲魔先生によると、振込用紙の再発行期限ってのがあったみたいで、既に終了しているらしく。
再発行も何も発行されてねーじゃん!

乃絵ちゃんは、BlueDropのDVDを全巻買う口実を哲翁に与えて、去ってしまいました。

ありがとう乃絵。

このご恩は一生忘れません。BlueDropのDVDを一生の宝物にすることにします。
また、購入予算に割り当てていた余剰金25000円は、”高専カンファレンスin八戸”遠征の軍資金とさせて頂きますゆえ。

いちご煮食うぞぉ!
はやてのごとくな!


・・・ホントに無いのかなぁ。
新聞とかに紛れ込んでたりして・・・。

あ、なんかある。
決済振込なんとかって書いてあるこれかな?

ビリビリッ!

あったじぇ!早速振り込んできまつ。


合掌

2009年12月24日木曜日

高専カンファレンスin長野のバカな思い出②

2009年12月18日。
旅の初日の咲探訪を終えて、今日の宿へ。

車を降りて、雪が舞う暗闇の中を歩き『咲乃湯』の玄関に入る。
おばさんが一人で迎えてくれた・・・今日のお客は哲翁一人のようだ。
『こんばんは、遅くなってすいません。』
『こんばんは、ようこそいらっしゃいました。車でいらっしゃったんですか?』
『はい。前の軽トラックの横に停めたんですけど良かったですか?』
『はい良いですよ。それじゃ、どうしましょ。お風呂の後で食事にしますか?』
『そうですねぇ、それじゃぁお風呂を先にします。』
『お部屋はこちらですよ。(ガラガラッ!)』
『(すげぇ~部屋が玄関に直結!)あ、どうもありがとうございます。』
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『お風呂はですねぇ、別の建てやになってますので。』
『へぇ~』
『付いて来て下さい。こちらの廊下を突き当たって扉を出て(ガチャッ)』
『(暗くて見えない・・・)どこですか。』
『こちらのスイッチで外の通路の電気を付けていってください。あそこです。』
『あ、分かりました。』
『建てやの電気も消してありますので、お風呂入る時に点けて下さい。』
『わかりましたぁ。』
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ほほう~こっちの小さいのは・・・ちびた!水風呂か。
なるほど、お風呂にはマットで蓋をしてあるわけか。
しかし、哲翁一人のために風呂が沸いているのだろうか。
・・・とも思ったが、いろいろと聞いたところ、一応日帰り風呂として機能しているし、おばちゃんもこちらのお風呂に入るらしい。
お風呂は24時間入ることが出来る。
おばさんも朝風呂に入るそうだ。
最後に水にザブンと浸かった後に体操するとポカポカで過ごせるそうだ。

そしてお食事。
食事は食堂で。
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まさか諏訪でシャリシャリと少し凍ったマグロの刺身が当たるとは。
うまいよねぇシャーベットマグロ。しかもなかなか大きい切り身で。
さすが民宿。
『なんか飲みますか?ビールもありますけど。』
『ああ・・・日本酒はありますか?』
『じゃあ燗しましょうか?』
『いえ、冷で良いです!』
おばさんも・・・すぐ隣の部屋のコタツに入ってお食事。
しばらくするとまた立ち上がり、サラダとご飯とお味噌汁とデザートのりんごを持ってきてくれた。

『こちらの民宿は何人ぐらい泊まれるんですか?』
『6人くらいですかねぇ。お部屋は5部屋あるんですけど私一人なので。食堂を囲んで個室2部屋と、和室が24畳間を3つに区切って3部屋ね。』
『へぇ、以前はなんか名前違いましたよねぇ。なんでしたっけ、蛇・・・』
『蛇王鉱泉って言う名前でやってたんですけど、オーナーが変わってね。お嬢さんの名前を付けられたんですよ。』

・・・と、いうことだそうです。

『このデザートのりんごは、お部屋に持っていって食べてください。』
と言って、お盆と、部屋用にお湯の入ったポットと、お茶っ葉の入った急須、湯呑も出してくれた。
『もらった柿もどうぞ、ここに乗せておきますね。夜は長いですから。』
『どうも、ありがとうございます。』

さて、何しようかな、雰囲気もいいし・・・年末だし。
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このBGMの雨音が妙に落ち着くんですよねぇ。
・・・もぐもぐ、甘くておいしいねぇこのつるし柿。
あら、なんか出てきた。
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およよ、解いちゃったよ?
それから、屋敷がてんやわんやになって、夏妃さんが強制睡眠させられたあたりで切り辞め、もういちど風呂に入って・・・寝た。


>2009年12月19日
ゴソゴソッ・・・ガラガラガラッ!ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ・・・・・・・・・・。
ブロロロロロロロ・・・・・・。

人の気配で目が覚める。朝五時・・・たぶん、おばさんが雪掻きをしてくださっているのだろう。ありがたいことだ・・・もう少し寝よう。

6時・・・目覚ましで目が覚める。
早速お風呂へ。
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水風呂死ぬかと思った。けど、風呂上りの暖かさは異常。

空が明るくなり、お風呂の建物が全景をあらわす。
それにしても、すごくいい天気だ!
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朝食を戴いた後、精算して宿を出発。
『今日はどちらへ行かれるんですか?』
『えっと、一旦茅野のほうへ出ます。』
『そうですか。なら大丈夫ですよ。杖突峠は塩カル撒くから。』
『わかりました。どうもお世話になりました。』
『タイヤはスタッドレス履いてますよね?』
『ええ、大丈夫です。』
『では、お気をつけて。どうもありがとうね。』

ああ、朝日だ。
こんなにきれいなエントランスだったのね。
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軽トラックの後ろに秘密兵器が!
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そして。
バウッ!
車の後ろから声が聞こえた。
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なかなか、渋い顔をしていおいでだ。
脅かしやがってw

杖突峠を超える
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途中の眺めがすばらしいこと。こちらは諏訪湖。
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茅野方面。原村からはきれいな富士山が見えているのかも。
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いざ、高専カンファレンスへ!
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合掌(続く)