2009年12月18日。
旅の初日の咲探訪を終えて、今日の宿へ。
車を降りて、雪が舞う暗闇の中を歩き『咲乃湯』の玄関に入る。
おばさんが一人で迎えてくれた・・・今日のお客は哲翁一人のようだ。
『こんばんは、遅くなってすいません。』
『こんばんは、ようこそいらっしゃいました。車でいらっしゃったんですか?』
『はい。前の軽トラックの横に停めたんですけど良かったですか?』
『はい良いですよ。それじゃ、どうしましょ。お風呂の後で食事にしますか?』
『そうですねぇ、それじゃぁお風呂を先にします。』
『お部屋はこちらですよ。(ガラガラッ!)』
『(すげぇ~部屋が玄関に直結!)あ、どうもありがとうございます。』
『お風呂はですねぇ、別の建てやになってますので。』
『へぇ~』
『付いて来て下さい。こちらの廊下を突き当たって扉を出て(ガチャッ)』
『(暗くて見えない・・・)どこですか。』
『こちらのスイッチで外の通路の電気を付けていってください。あそこです。』
『あ、分かりました。』
『建てやの電気も消してありますので、お風呂入る時に点けて下さい。』
『わかりましたぁ。』
ほほう~こっちの小さいのは・・・ちびた!水風呂か。
なるほど、お風呂にはマットで蓋をしてあるわけか。
しかし、哲翁一人のために風呂が沸いているのだろうか。
・・・とも思ったが、いろいろと聞いたところ、一応日帰り風呂として機能しているし、おばちゃんもこちらのお風呂に入るらしい。
お風呂は24時間入ることが出来る。
おばさんも朝風呂に入るそうだ。
最後に水にザブンと浸かった後に体操するとポカポカで過ごせるそうだ。
そしてお食事。
食事は食堂で。
まさか諏訪でシャリシャリと少し凍ったマグロの刺身が当たるとは。
うまいよねぇシャーベットマグロ。しかもなかなか大きい切り身で。
さすが民宿。
『なんか飲みますか?ビールもありますけど。』
『ああ・・・日本酒はありますか?』
『じゃあ燗しましょうか?』
『いえ、冷で良いです!』
おばさんも・・・すぐ隣の部屋のコタツに入ってお食事。
しばらくするとまた立ち上がり、サラダとご飯とお味噌汁とデザートのりんごを持ってきてくれた。
『こちらの民宿は何人ぐらい泊まれるんですか?』
『6人くらいですかねぇ。お部屋は5部屋あるんですけど私一人なので。食堂を囲んで個室2部屋と、和室が24畳間を3つに区切って3部屋ね。』
『へぇ、以前はなんか名前違いましたよねぇ。なんでしたっけ、蛇・・・』
『蛇王鉱泉って言う名前でやってたんですけど、オーナーが変わってね。お嬢さんの名前を付けられたんですよ。』
・・・と、いうことだそうです。
『このデザートのりんごは、お部屋に持っていって食べてください。』
と言って、お盆と、部屋用にお湯の入ったポットと、お茶っ葉の入った急須、湯呑も出してくれた。
『もらった柿もどうぞ、ここに乗せておきますね。夜は長いですから。』
『どうも、ありがとうございます。』
さて、何しようかな、雰囲気もいいし・・・年末だし。
このBGMの雨音が妙に落ち着くんですよねぇ。
・・・もぐもぐ、甘くておいしいねぇこのつるし柿。
あら、なんか出てきた。
およよ、解いちゃったよ?
それから、屋敷がてんやわんやになって、夏妃さんが強制睡眠させられたあたりで切り辞め、もういちど風呂に入って・・・寝た。
>2009年12月19日
ゴソゴソッ・・・ガラガラガラッ!ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ・・・・・・・・・・。
ブロロロロロロロ・・・・・・。
人の気配で目が覚める。朝五時・・・たぶん、おばさんが雪掻きをしてくださっているのだろう。ありがたいことだ・・・もう少し寝よう。
6時・・・目覚ましで目が覚める。
早速お風呂へ。
水風呂死ぬかと思った。けど、風呂上りの暖かさは異常。
空が明るくなり、お風呂の建物が全景をあらわす。
それにしても、すごくいい天気だ!
朝食を戴いた後、精算して宿を出発。
『今日はどちらへ行かれるんですか?』
『えっと、一旦茅野のほうへ出ます。』
『そうですか。なら大丈夫ですよ。杖突峠は塩カル撒くから。』
『わかりました。どうもお世話になりました。』
『タイヤはスタッドレス履いてますよね?』
『ええ、大丈夫です。』
『では、お気をつけて。どうもありがとうね。』
ああ、朝日だ。
こんなにきれいなエントランスだったのね。
軽トラックの後ろに秘密兵器が!
そして。
バウッ!
車の後ろから声が聞こえた。
なかなか、渋い顔をしていおいでだ。
脅かしやがってw
杖突峠を超える
途中の眺めがすばらしいこと。こちらは諏訪湖。
茅野方面。原村からはきれいな富士山が見えているのかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿